第4回ネルコラボ活動報告 【記録:チームTHE ONLYONE】

ネルコラボとは?

ネルコラボとは、広島発の企業に行かないインターンシップです。今年のネルコラボは、「ソーシャルビジネスを作り出す。」をテーマに活動していきます。最終的には、ビジネスプランコンテストに挑戦していきます。
この活動を通し、学生が社会に出てからいきいきと働くために必要な能力や考え方を養成していきます。たくさんのコラボレーションとアイデアを練る(ネル)研究室(ラボ)のようなインターンシップ。それがネルコラボです。

まずはアイスブレイクでワークに向けて準備開始!

マイノリティゲーム

ネルコラボを対面でするときは、まずアイスブレイクからのスタートです。今回はこむぎのメンバーが企画をしてくれました。

その名も、「マイノリティゲーム」

ルールは簡単で、お題に対して少数派になったほうが勝者というものでした。個人戦とチーム戦の2回ゲームを行いましたが、特に白熱したお題があります。

それは、「人生において大事なのはお金?愛?」というものです。チームごとに意見を出し合い、どうすれば少数派になれるのかみんなが頭を使いながら楽しむことができました。

ネルコラボ マイノリティゲーム

マイノリティゲームをした背景としては、ネルコラボでは会議をする場面が多くあります。その時に多くの意見が飛び交ったり、多数決を行うときにどうしても少数派の意見が出てしまいます。決して少数派が悪いわけではない、そして違う意見を持っていても伝えることが大事というメッセージが込められていました。

アイスブレイクでもこれから大切になってくるメッセージが隠れていてとても感動しました。

ついにワーク開始!

今期、ネルコラボでは、「ソーシャルビジネスを作り出す」をテーマに活動しています。そこで今回はプランを練っていく中で大切になる「マーケティング戦略」や「発想力・アイデア発想」について学びました。

午前のワーク

午前のワークでは、有限会社S-Produce.代表取締CEO 下宮勇生氏による「マーケティング戦略」についてのワークと株式会社カンドウコーポレーション プランナー&ビジネスデザイナー 下川和美氏による「STPや4Pなどのマーケティング」についてのワークを行いました。

「マーケティング戦略」についてのワーク

何の為に?共感できるビジョン

ここでキーワードとなったのは””という言葉です。””という言葉を4教科に落とし込むことで、共感できるビジョンを作り上げることができるということを学びました。

①国語的に”不”のストーリーを考える

目の前の”不平”、”不満”や、社会の”不幸”、”不都合”、未来の”不安”など、誰が、どこで、何に、どう困っているのか、ストーリーにまとめることが大切であることを学びました。

ここで、あるお婆さんが頭を抱えてしゃがみこんでいる写真が映し出されました。

※写真はイメージです

「このお婆さんはどういう状況でしょうか?想像で構いません。」といった質問に対して

「スマホが割れて落ち込んでいる」といった意見や、「ゴキブリがいてびっくりしている」といった1枚の写真でも全く違った意見が出てきました。

このような意見の違いを踏まえ、想像や思い込みではなく、実際に聞いたり確認した事実に基づく思考を習慣化することが大切であるといったことを学びました。習慣化するためのフレームワークとして紹介されたものが、「空雨傘理論」です。

「空を見ると曇っているな→雨が降りそう→傘を持っていこう」という、実際に起きていることから感じたことを解決する理論を紹介していただきました。

今後のネルコラボでは、ソーシャルビジネスを考えていくうえで、取り組む課題は何か、見たり聞いたりした事実から、実際に起きていることを把握し、感じたことを洗い出し、したいことや解決方法を考えていくとよさそうです。

②数学的に”不”の大きさを算出する

”不”がもたらすマイナスの数字を提示し、共感できる具体的なヤバさを算出する必要があるということを学びました。漠然と、「少子高齢化が起きています」と言われるよりも、何パーセントの高齢化率なのか、具体的な数値を示されたほうが説得力もあると思います。このように、多義的でない誰もが共有できる、数学のものさしを決めるために、図書館やインターネットで調べるのはもちろん、自ら調べに足を運んだりすることをお勧めしていただきました。さらに、ここでは質的調査と量的調査の違いを教えていただき、今後プランを考えるうえでどのような調査が必要になってくるのか、適切な調査方法を選びながら行っていきたいです。

③理科的に”不”の原因を探求する

ここでは”不”の原因や根源を探し、解決するための仮説を立てること、仮説を立てるために実験も必要であるということを学びました。

まず初めに、事実に基づいた背景、②で学んだ数字的根拠から、現状を算出し、大切にしたい人は誰なのかを考えることから始めます。そこから、大切にしたい人や周辺に起きている理想像、多義的でないわかりやすいビジョン・目標を掲げ、その次に問題点とビジョンの間に存在するギャップについて、解決すべき原因を他人事でもいいのでたくさん上げていきます。そして、最後にこの原因の中から取り組む課題を絞り、資源を活用しながら、対策を練っていくという、課題解決のための大きな設計図の作り方を教えていただきました。

④社会的に”不”の解決の必要性を問う

”不”の解決が社会に必要か?社会的なインパクトやニーズがあるのかを確認する必要があることを学びました。最近よく聞くSDGsという指標は今や多くの企業でも採用されている指標のようで、このような指標を無視したりせず、世の中の流れに乗っていたり、これからの時流に沿っているほうが良いみたいです。

「STPや4Pなどのマーケティング」についてのワーク

え、これ誰がうれしいん?の視点

 このワークでは、アサヒ飲料のビアリーの事例を活用し、STPマーケティングについて教えていただきました。S・・・セグメンテーション T・・・ターゲティング P・・・ポジショニングは、「誰に、何を売っていくのか・訴求していくのか」を考えるために最適なフレームワークで「これが欲しかった!」という、ターゲットが心から求めていることを生み出す企業・商品ブランドの独自性について学びました。

さらに、今後のソーシャルビジネスのプランを練っていく際に、必要になってくる、「誰に」価値を提供するのか、ということを考えた際に大切になってくるのが「ペルソナ」と教わりました。ペルソナは、ターゲットとは少し違って、ターゲットが「大学生」や「独身女性」などといった属性を意味するのに対し、ペルソナは具体的な一人の人物像です。ペルソナを設定するにあたっては、理想や主観では作らないこと、どのような情報が必要か見極めること、ペルソナは1つだけじゃなくていいことを教えていただきました。

 

最後に製品中心のマーケティングを考える際に重要になってくる4Pの視点について教えていただきました。「なにをどこでいくらでどうやって」という 各戦略について、整合性が取れていることが必須で、ここでもアサヒのビアリーを事例に、4Pについて深く学ぶことができました。また、消費者購買プロセスについて学んだ際には、SNSのキャラクターの違いについて知ることができたので、各SNSごとの良さや特徴を活かした宣伝活動を行っていきたいです。

午後のワーク開始!

午後はアイデア発想や発想の仕組みについて学びました。

アイデア発想

身近な気づきから、好きなことやりたいことから、あんなことできたらいいな!という漫画的な考えなど発想に至るまでたくさんの方法があります。

そこで、漫画的発想をすることができるようになるヒントをたくさん伝授していただきました。発想の仕組みとして、大事になってくるキーワードは「細分化→構成」です。

「細分化」とはまず、今持っている資源やキーワードは何か?

というものを徹底的に洗い出します。次に、出てきた資源やキーワードを分野別にまとめていきます。そして最後に、「構成」していきます。資源を組み合わせて共通点を探していく作業です。

構成の際の考え方を少しご紹介します。例えば、大きいものを小さく、小さいものを大きくしてみたらどうなるだろう?デジタルをアナログに、アナログをデジタルにしたらどうなるだろう?別の使い方をしてみたらどうだろう?あのアイデアを少し借りてみよう?などです。

「発想」は、自分自身苦手と感じていました。しかし、講義を聞き終わった後はたくさんこの方法を使ってアイデアを出してみたい!!という前向きな気持ちになることができました。 

ワークの後は実践あるのみ!

ワークでみっちりと学んだあとは、その知識を生かして実践していきます。

ネルコラボ協賛企業でもある「銀座に志かわ広島店」様よりいただいた課題を基にチームで話を進めていきました。

“銀座に志かわ”は、高級食パンのお店です。パン業界は雨の日と、夏場8月9月は暑さのせいで売り上げが落ちるそうです。どうしたら売り上げを伸ばし、目標達成することができるのか、「雨の日」か「夏の暑い日」のどちらかを選び細分化、構成を意識しながら話し合いスタートです。このとき与えられた時間は30分、、、

すぐに取り掛からないと間に合いません。各チーム焦りながらも工夫して話し合いを進めます。

私たちのグループはオンラインでの参加者が3名いたため、オフラインとオンラインが融合された会議を行いました。オフラインだけで話し合うよりも難しく、苦戦します。

まずは、どうして「雨の日に売り上げが落ちるのか」を考えます。

・そもそも雨の日に外出したくない

・紙袋が濡れるのが嫌

などの意見が出ました。

 

次に、ではどのような仕掛けを施したらパンが売れるのかの策を考えていきます。

・紙袋が濡れるのが嫌なら、縦型の紙袋にしたらいいのではないか!

・雨に濡れたら違う模様が出てくるように看板を作ってインスタ映えを狙おう!

・雨の日だけデリバリーサービスを開放してパンの売上を伸ばそう!

などの解決策が出ました。

 

解決策を3チーム発表した後、午前に講義をしてくださった下宮さんから講評をいただきます。

短い時間でたくさんのキーワードや細分化ができて素晴らしいという嬉しい評価の反面、
もうすでにやっていたりできそうなものが多いという指摘をいただきました。

アイデアだしの段階なのだから、もっとアニメ的発想も現実味の無い発想もしていい!!
という言葉ももらい私たちは“はっ”とさせられました。
この気持ちはこれからプランを立てる上で大事になるのではないかと感じました。

そして、もう一つこの実践でアイデア発想の仕方以外に学んだことがあります。
それは、会議の進め方です。

初めに与えられた時間は30分と言いました。細分化、構成、解決策までを30分でしなければならなかったため焦ってしまい、司会や書記など何も役割などを決めずに会議を進めてしまいました。私たちのグループだけでなく、ほかのグループも同様です。

第三回のネルコラボで「就活でよく使うグループワークの進め方」を学びました。

一つ目に進行役、書記、タイムキーパーなどの役割を決めることとあったはずなのに活かすことができませんでした。

結果30分では足りず10分延長して解決策を出しました。

このグループワークの進め方はプランを考えていく会議でも大事になっていきます。

ここで私は、習ったことは意識して活用しないと身につかないと感じ、一度失敗したことは次にどんどん生かしていこうと決意しました。

グループワークの進め方に興味がある方はチームこむぎが書いてくれた第三回ネルコラボ活動記録をご覧ください!

第3回の様子はこちら//
https://www.internship-jpn.com/3rd_activity-record/

最後に

次のネルコラボでは、今日のワークで学んだことを活かして作成したプランを講師の方に伝える回となります。

この一か月間でプランを固めていくのは簡単な事ではないですがチーム一丸となって進めていきたい!と全員意気込んでいます。

次回の活動記録も楽しみにしていてくださいね!!