第8回ネルコラボ活動報告

ネルコラボとは?

ネルコラボとは、広島発の企業に行かないインターンシップです。今年のネルコラボは、「ソーシャルビジネスを作り出す。」をテーマに活動していきます。最終的には、ビジネスプランコンテストに挑戦していきます。
この活動を通し、学生が社会に出てからいきいきと働くために必要な能力や考え方を養成していきます。たくさんのコラボレーションとアイデアを練る(ネル)研究室(ラボ)のようなインターンシップ。それがネルコラボです。

「プレゼン回」

ネルコラボ2期が開始して、早8か月。学生たちは「全力」を尽くしてきました。

今日は、ビジネスプランコンテストに向けて、名立たる大人を前にチームで作成したプランを発表し、もっと良いプランにするためにアドバイスをいただく回です。

つまり、「プレゼン回」

学生たちが今までで1番緊張する日です。ネルコラボで学んだことを最大限に活かし、学生たちはどのような1日を過ごしたのでしょうか。そして、学生たちはプレゼンを終え、どのように感じたのでしょうか!

緊張・緊張・緊張

午前中は最終確認をする時間となりました。プレゼンをするときに一番伝えたいところ、テンポ、目線など、良いプレゼンにするために学生はもちろんのこと、一緒に支えてくださった学生メンター、社会人メンターも一緒になって詰めていきました。この時の学生はというと、「緊張する」「手が冷たくなってきた」などドキドキな状態です。

ついに!!

午後からは、ついにプレゼンの時間。プレゼンがうまくできるか不安という気持ちに加え、学生たちの緊張を助長させるのは審査員の顔ぶれです。本当にすごい方々にプレゼンを見ていただけます。このような貴重な経験ができる場所が他にあるでしょうか?審査員の方々を紹介します!

広島国際学院大学情報文化学部現代社会学科 教授 竹元雅彦氏
NPO法人ひろしまジン大学 代表理事 平尾順平氏
元文部科学省総合教育政策局 加藤賢一氏
株式会社カンドウコーポレーション代表取締役会長 福原 勘二 氏
NPO法人INE OASA 理事長 堀田高広氏

審査員の方々の登場に会場の緊張感も高まります。しかし、緊張感と同時に熱気も高まり最高の空間となっていました。

ここからは実際に学生のプレゼンの様子を見ていきましょう!プレゼン順は以下の通りです。

  1. こむぎ “あ~す「また行きたい」が生まれる”
    手軽に非日常な体験をしたいという女子大学生対象に芸術家とコラボした宿泊施設を提供する。加えて、北広島町の観光スポットへ観光客を流動させる。
  1. ろんぴかーぽ “キタヒロと若者を繋げるために”
    北広島町の作物を使って開発した商品やすでにある北広島町の商品を提供するキッチンカー事業。今回は「推しチュロス」を提案。
  1. THE ONLYONE “空き家×趣味で行う新しい生活スタイル”
    二拠点生活と北広島町の様々な資源を掛け合わせて行う空き家活用サービス。サービス内容に加えて、問題視されている「空き家」を未然に防ぐ方法を提案。

学生たちは緊張しながらも自分たちのプランを一生懸命に発表します。持ち時間15分の中でいかに魅力的なプランだと思わせるか、たった15分だけど15分のためにたくさん準備してきたのです。とてつもなく濃い15分間を過ごしました。

学生たちのプレゼンの後は審査員の方々によるアドバイス・講評の時間です。様々な評価が飛び交っていました。「確かに面白そう!」と良い評価をもらうチームもあれば、「結局何がしたいのかが伝わってこない。」と厳しい評価をもらうチームもいます。それも、学生たちが本気で取り組んでいるからこそ、大人の方々も本気で聞いて、アドバイスしてくださいます。大人の方々に意見をいただいているときの学生は真剣な目そのものでした。

学生の声

第8回のネルコラボを終えた学生の声を紹介します。

「もっとプレゼンがうまくなりたい!」
「今日の意見を基にさらにプランを良いものにしたい!」
「ビジネスプランコンテストはよい結果を残したい!」
「他のチームのプレゼンを聞いて学ぶことがたくさんあった!」
「プランを実際にやってみたくなった!」

最後に

学生たちは厳しい意見をもらっても折れることはありません。社会人の方々のアドバイスを握りしめ、すでに走り出しています。今回の「プレゼン回」が決してゴールではないからです。目指すはビジネスプランコンテスト!!挑戦はまだまだ続きます。

安田女子大学 中村早希

第7回ネルコラボ活動報告

ネルコラボとは?

ネルコラボとは、広島発の企業に行かないインターンシップです。今年のネルコラボは、「ソーシャルビジネスを作り出す。」をテーマに活動していきます。最終的には、ビジネスプランコンテストに挑戦していきます。
この活動を通し、学生が社会に出てからいきいきと働くために必要な能力や考え方を養成していきます。たくさんのコラボレーションとアイデアを練る(ネル)研究室(ラボ)のようなインターンシップ。それがネルコラボです。

各チーム、プランの最終調整に拍車がかかっている時期に差し掛かりました。今回のネルコラボでは、成果報告会前最後の講義の受ける回でした。中間報告会を経て、伝え方には敏感になっている学生たち。資料の作り方から、魅せ方、伝え方までまとめて知ることのできた貴重な回を詳しく見ていきましょう!!

プレゼン資料の作り方

午前中は、第3回の時にも講義をしていただいた

有限会社S-Produce.代表取締CEO
下宮 勇生 氏

による「プレゼン」にまつわる講義でした。

第6回のネルコラボでは、今まで考えてきたプランを初めて大人の方にプレゼンしました。
第6回のブログのURL

プレゼンは1期生も2期生もやはり緊張するもので、うまくいかなくて悔しいと涙を流す学生がいたほどです。どうしたら「上手なプレゼンができるのか」を資料作りの面やプレゼンの流れの面からなどたくさんコツを教えていただきました。

ここで皆さんに質問です。どちらの資料が印象に残りやすいですか?

①文字が書いてあるだけの資料

②写真や色遣いを効果的に用いた資料

圧倒的に②の資料の方が頭に残りやすいですよね!写真の効果さや色遣いでここまで変わるものかと再認識させられました。たくさんの資料作りのコツを聞いたうえで、ここで午後までの課題が出されました。

それは「午前中の知識を生かして、渾身のパワポを作成せよ」というものです。

チームでプランの内容を確認するチームや、すぐに資料作りに着手するチームなど様々です。渾身のパワポは午後のワークで使用します。

印象のプロフェッショナル徳永氏の登場!

午後からは

フリーアナウンサー・イメージコンサルタント
徳永 真紀氏

をお招きして「伝わるための魅せ方・伝え方」という講義をしていただきました。

まずは学生の自己紹介が行われました。いつもの自己紹介と違う点は、名前や所属に加え、今日の服を選んだ理由を発表するという点です。ファッションに興味がある人もない人でも、天気のことを考えていたり、講義を受けるから派手ではない格好といったように誰もが実は考えながら服を選んでいることが分かります。

しかし、今の服装は自分の好みで選んでいることであって本当に自分に似合っているのでしょうか?服が違うだけで友達から「体調悪い?」とか聞かれた経験はないですか?

実は、自分に似合った服装にシフトチェンジするだけで相手の信頼を得ることができたり、相手にどう思ってほしいか、服装を変えて印象を操作することができたり、といったように「服装」はとても大きな力を持っているのです。今回は、自分に似合う服装を知るために「顔タイプ診断」を行いました。いくつかの質問に答えて、「キュート」「フェミニン」「フレッシュ」「クール」の大きく分けて4タイプに分けられます。学生は鏡を手にして真剣に自分の顔に向き合い診断をしました。診断の後は、それぞれのタイプに合う服や素材、柄を教えていただき、学生からは質問が尽きません。自分が好きな服と、似合う服は違うのだなと感じさせられました。

服装について知った後は「伝え方」についてです。伝わる声の印象や活舌、スピード、高さ。そして、伝わるための技術を学びました。その中でも印象に残っていることが、滑舌のトレーニングです。

劇団四季でも取り入れられている方法で、母音で発声するというものです。例えば、

おつかれさまでした→おうあえああえいあ
ありがとうございます→あいあおうおあいあう

というように母音をしっかりと発音することで、元の文章がはきはきと聞こえるようになりプレゼン中に噛むということが少なくなります。次回のネルコラボで大きなプレゼンを控えている学生は必死に取り組んでいました。

一通り講義が済んだ後は、ようやく渾身のパワポの登場です!

渾身のパワポを使用して、チームごとに5分程度のプレゼンを行いました。今日習ったことはすぐに実践できるのが本当にとてもよい!!

学生一人一人習ったことを意識しながらやり終えました。贅沢なことで、プレゼンの後一人一人に徳永氏から良かった点や直したらいい点などを教えていただきました。自分では気づかないプロの視点から教えていただくことで自分の気づきにもつながり、練習すべき点を明確にすることができました。

最後に

今回で、講義を受ける回はすべて終了しました。残るは成果報告会とビジネスプランコンテストの挑戦のみです。11月に第二期ネルコラボが始まってからたくさんの学びを得た学生はどのようなプレゼンをしてくれるのでしょうか。成果報告会に向けて連日会議をしたり、プレゼン資料を作成したりと着々と準備をしています。次回をお楽しみに!

記事ライティング:
安田女子大学 中村早希