第5期ネルコラボ参加者成果報告〜大束 晃生〜

「後悔するくらいなら、やればいいか」

こんにちは。ネルコラボ5期に参加した卍丸こと、大束晃生です。
私は県立広島大学 地域創生学部 地域創生学科 産業コースの3年生です。
今回は、約半年間のネルコラボでの体験を、少しでも皆さんにお伝えできたらと思います。

ネルコラボに参加しようと思ったきっかけは?

参加を決めた理由は、「やらなかったら、きっと後悔する」と思ったからです。
実は私はこれまで、ネルコラボ3期・4期と参加してきていて、今回参加すれば3期連続となります。しかも、過去に一緒に活動した仲間は今回はスタッフ側に。そんな中で「参加者として、またやるのか?」と自分に問いました。

でも、「また新しい学びがあるかもしれない」「また誰かと出会えるかもしれない」そんな期待が心の中にありました。
そして何より、「やらなかったら、絶対に後悔するな」と感じ、思い切って再び挑戦することを決めました。

ネルコラボ5期で得たもの・成長した部分

今回のネルコラボで得たものは、“信頼できる新しい仲間”です。
……だけではなく(笑)、個人的には「チームの雰囲気づくり」や「話しやすい場づくり」の力を身につけることができたと思っています。

これまでの活動では、自分がどんどん発言していく場面が多かったですが、今回は「周りの声を聴く」「良いところを引き出す」という役割が中心になりました。
ファシリテーターを務める機会も増えましたが、正直とても苦戦しました。

自分が経験者であり3年生という立場だったからこそ、1年生や初参加のメンバーが発言しづらい雰囲気をつくってしまっていた部分もありました。
そうした場面では、あえて自分は一歩引いて、話しやすい空気をつくるよう工夫したりもしました。
結果として、会話やアイデアがより活発になったり、自然と議論が深まったりする場面が増えたと感じています。

もちろん進行が滞りそうなときは、自分から意見を出してそれをきっかけに周囲の意見を引き出すようにもしていました。チームを支える立場としての在り方を、学ぶことができたと感じています。

ネルコラボに参加して良かったこと

たくさんありますが、特に良かったと感じたことを2つ紹介します。

1つ目は、自分の足りなさとしっかり向き合う機会になったこと。

私たちのチームでは「空き家」をテーマにプランを考えました。
その中で、「空き家をどうするか」だけでなく、「誰のために」「どんな思いになってもらいたいのか」という“目的”を常に問い直しながら取り組みました。

プランの本質に立ち返ることの大切さ、当たり前だけど忘れがちな視点を再認識できたことが大きな収穫でした。
知識だけで終わらず、実際に行動できる力として落とし込んでいきたいと思っています。

2つ目は、最高の仲間に出会えたこと。

この半年間、本当に楽しく、そして刺激的な時間を過ごすことができました。
ただ楽しいだけではなく、やるべきことはしっかりとやる。
自分の意見を伝えるだけでなく、相手の考えにも耳を傾け、必要な議論を重ねる。
そんな真剣で温かいメンバーと一緒に活動できたことが、何よりの財産です。

社会人メンターさんに向けたサプライズもみんなで企画し、実行できたのは、そんなチームの絆があったからこそ。
自分がここまで充実した時間を過ごせたのは、間違いなくこのメンバーのおかげです。

社会人メンターさんの存在について

社会人メンターさんの存在は、本当に頼りになるものでした。
進め方に迷った時、考えたプランに自信が持てない時、いつもそばで支えてくださる存在でした。

ビジネスプランのアイデアや収支計画、プレゼンのアドバイスまで、私たちに寄り添いながら進めてくださいました。
ヒアリングの同行、プレゼン練習へのフィードバック、LINEでの質問対応など、どれも迅速で、丁寧で、そしてあたたかいサポートでした。

忙しいはずなのに、これほどまでに私たちの活動に時間を使ってくださる。
そんな姿を見て、「社会人ってすごいな」「自分もこんな風になりたいな」と、尊敬と感謝の気持ちでいっぱいになりました。

苦労したこと

一番苦労したのは、「チーム内での自分の在り方」でした。
自分は経験者という立場上、意見が通りやすくなる場面がありました。
でも、それではチーム全員が「これは自分が関わってつくったプランだ」と思えなくなるのでは?と葛藤することも多かったです。

「自分がつくる」のではなく、「みんなでつくる」ことを大切にしたかったからこそ、ずっと悩みながら進めていました。
最後は、みんながやりきった表情をしていたのを見て、「これでよかったんだ」と、少しだけ報われた気がしています。

ネルコラボはどんな学生におすすめ?

ネルコラボは、「なにかやってみたい」と思っている学生にぴったりだと思います。
「やりたいことはまだ見つかってないけど、大学生活の中で何かに挑戦してみたい」そんな人にこそ、おすすめです。

最初は、誰かの夢や目標に乗っかってみるだけでもいいと思います。
やっていく中で、自分のやりたいことが見えてくるかもしれませんし、見つからなければそのまま一緒に走ってみるのもありだと思います。

また、ガクチカをつくりたい人、実際に“考えるだけじゃなく動きたい人”、他大学の学生と関わってみたい人にもおすすめです。
チームでの活動が中心なので、人と話すことや関わることが好きな人には特に向いていると思います。
実際、僕も終了後も連絡を取り合ったり、ご飯に行ったりしている仲間がいます。


ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
この体験記を通して、何か少しでも伝わっていたり、ネルコラボに興味を持っていただけていたら嬉しいです。

それでは、またどこかで。
卍丸こと、大束晃生

第5期ネルコラボ参加者成果報告〜前田 恵嗣〜

【ネルコラボに参加しようと思ったきっかけ】

私がネルコラボに参加しようと思ったきっかけは、「さらに成長したい」という思いからです。
これまで、学校のゼミ活動やすごろくインターンなどの短期的な活動には参加してきましたが、長期的な活動には取り組んだことがありませんでした。そこで、長期間にわたって一つのことに力を注ぎ、熱意を持って主体的に動ける人になりたいと考え、参加を決意しました。

また、すごろくインターンで出会った方々の中には、過去にネルコラボに参加した経験がある人が多く、活動の話を聞くうちに興味が湧いてきました。「大変だったけど、すごく良い経験になった」という言葉を聞き、自分もそのような困難を乗り越える経験をしてみたいと思い、参加することにしました。

【ネルコラボ5期で得たもの・成長した部分】

私がネルコラボ5期で成長したと感じているのは、「困難な状況でも諦めずに取り組める精神力」です。
中間発表や最終報告会が近づくにつれて、スライドの仕上げや発表練習などやるべきことが増え、正直つらく感じることもありました。それでも、「プランの魅力をきちんと伝えたい」という思いを持ち続けることで、乗り越えることができました。

どんなに苦しい状況でも、「こうなりたい」「こうしたい」という自分なりの目標を設定し、それを意識しながら行動する姿勢が身についたと思います。また、困難を前にしても投げ出さず、熱意を持って取り組む忍耐力も得られたと感じています。

【ネルコラボに参加して良かったこと】

ネルコラボに参加して良かったと感じたのは、「ビジネスプランを提案することの楽しさと大変さを実感できたこと」です。

単にアイデアを考えるだけでなく、実際にヒアリングを行うなどの体験を通じてプランを練っていくプロセスは、とてもやりがいがありました。
一方で、「誰のためのサービスなのか」「相手に興味を持ってもらえるプレゼンの仕方」など、伝え方の工夫も同じくらい重要だということに気づきました。
これまでの学校の授業ではあまり意識してこなかったプレゼンテーションの重要性を深く理解できたのは、大きな学びです。

実際にビジネスプランを提案する経験を通じて、「達成感」と「課題の重み」の両方を感じることができた、貴重な機会だったと思います。

【社会人メンターさんの存在について】

社会人メンターの存在は、活動において非常に心強く、欠かせないものでした。

私たち学生が考えたビジネスプランや意見に対して、社会人としての視点から的確なアドバイスをいただけることが、どれほど頼もしかったか計り知れません。
プレゼンの内容や話し方に関しても、「何を意識すべきか」といったポイントを教えていただいたことで、より良い発表を目指す意識が高まりました。

アイデア出しや進行に行き詰まった際も、メンターさんが思考のヒントや進行のサポートをしてくださったおかげで、前向きに活動を続けることができました。
また、アドバイスをいただく際には、単に「こうしたほうがいい」という指摘にとどまらず、「なぜそのアイデアを出したのか」「どういう目的があるのか」といった背景にも目を向けさせてくださり、思考の深さが増したと感じています。

【一番記憶に残っている講義】

最も印象に残っているのは、第4回目の「マーケティング」に関する講義です。

この講義を受けたことで、自分たちのプランに足りていなかった部分に気づき、見直すことができました。
講義を受ける前は、「このプランでどう嬉しいのか」「誰が喜ぶのか」といった視点が不十分だったと思います。
しかし、3C分析やペルソナの作成など、さまざまなマーケティング手法を学んだことで、利用者の立場に立ってプランの価値を考えることができるようになりました。

さらに、3C分析や4Pなどのフレームワークを活用することで、「相手に提供する価値」を明確にする手助けになることにも気づけました。マーケティングを学ぶ重要性を実感した講義でした。

【苦労したこと】

ネルコラボの活動で苦労したのは、「チーム全体での情報共有」です。

私たちは、調査内容やタスクごとにチームを細かく分けて活動していたため、各チームで作業を深められる一方で、他チームの進捗状況が見えづらくなる場面がありました。
例えば、移住体験プログラムに関して、収支計画チームでは「担当社員を雇う」前提で進めていたのに対し、移住プログラムチームでは「ボランティアを募る」想定でプランを組んでいた、というような認識のズレが生じることもありました。

キャンバや議事録の内容が不十分だったこともあり、全体会議が十分にできなかったために、アイデアの背景や意図を深く共有するのが難しくなってしまったと感じています。

【学んだこととこれから】

ネルコラボで学んだ一番のことは、「熱意を持って主体的に行動することの大切さ」です。

私はNesletのビジネスプランを考えるとき、自分の祖父母の家をイメージし、「自分ごと」として空き家活用のプランに取り組みました。
こうして自分ごととして取り組むことで、自然と熱意が湧き、積極的に行動することができたと感じています。

課題に対して自分自身が情熱をもって動くことは、自分の成長にもつながると実感しました。
これからの生活でも、与えられたことに取り組むだけでなく、自ら目標を立て、情熱をもって挑戦する姿勢を大切にしていきたいと思います。

【コンピテンシーの変化】

ネルコラボを通じて感じた自分のコンピテンシーの変化は、主に2つあります。

1つ目は、「食らいつく力」です。
これまでの私は、困難な場面に直面することが少なく、時に妥協したり、諦めてしまうことがありました。しかし、ネルコラボでは数々の逆境に直面しながらも、それを乗り越える努力を続けることができました。
中間発表や最終報告会の直前には、限られた時間の中でプレゼンやスライドの修正に追われ、不安や焦りもありましたが、途中で投げ出すことなく最後までやり抜くことができました。

2つ目は、「ふりかえる力」です。
ネルコラボでは1日の活動の最後に「ふりかえりの時間」が設けられており、自分の行動や発言を客観的に見つめ直す習慣が身につきました。
良かった点や改善点を振り返ることで、自分がチームの中でどう動くべきかを意識する力が養われたと感じています。

【ネルコラボはどんな学生におすすめ?】

ネルコラボは、「何かに挑戦したい」「自分を変えたい」「実践的な経験を積みたい」と考えているすべての学生におすすめです。経験やスキルの有無にかかわらず、意欲さえあれば多くの学びと成長が得られる機会になると思います。

特に、自分の強みや課題を見つめ直したい人、多様な人と協力して何かを成し遂げたい人にとっては、非常に価値のある経験になるはずです。
社会人メンターの存在があることで、安心して挑戦できる環境が整っており、自分自身の成長に真剣に向き合えるインターンシップです。

就職活動を控えている2・3年生には「自己分析」や「ガクチカ作り」の場として、1年生には「新しい世界を知り、挑戦の一歩を踏み出す」場として、それぞれの立場で多くの学びを得られる機会になるでしょう。

前田 恵嗣_けいじん

第5期ネルコラボ参加者成果報告〜戸田拓摩〜

1.ネルコラボに参加しようと思ったきっかけは?

参加しようと思ったきっかけは、卍くん(大束晃生)が誘ってくれたことです。高校時代から仲が良かったので、3期や4期の活動については耳にしていました。それを聞いて、「面白そうだな」「興味があるな」と感じるようになり、いろいろな感情が芽生えました。もし誘われていなかったら、今もネルコラボには参加していなかったと思います。

アクセルのイベントにも何度か参加させてもらったことがあり、そこで行動力のある学生たちの姿が印象に残っていました。そんな学生たちと交流してみたいと思ったのも、参加の大きな理由です。

2.ネルコラボ5期で得たものって何?

ネルコラボ5期で得たものは、「何事にもとりあえずやってみよう」と思えるようになったことです。私はもともと、何かを始めるときは先のことを見据えて行動するタイプでした。無理そうだと感じたら手を出さないし、いけそうだと思えば動き出す、というような感じです。

でも、「できなさそうだからやらない」という考え方が自分でもあまり好きではなく、変えたいと思っていました。ネルコラボの活動では、「これをやれば〇〇に役立つ」というような確実な見返りがあるわけではなく、むしろ役立つか分からないことのほうが多かったです。だからこそ、「とりあえずやってみて、必要ないと思ったらあとで削ればいい」と思えるようになりました。

もちろん先のことも考えつつ、「面白そう」「やってみたい」と思った自分の興味に従うことも大切だと感じました。

また、似たような話になりますが、行動力も身についたと思います。私は目標にも掲げていたように、「自分から率先して行動すること」が苦手でした。でも、活動の終盤になるにつれて、自分のやりたいことに積極的に取り組み、コミュニケーションも自分からとれるようになりました。

これからは、今まで私のために発信してくれた人たちを参考にして、私自身も誰かに発信できる人になっていきたいです。そのためにも、人に興味を持ち、「どんな人なのか」「何を考えているのか」を積極的に聞いていこうと思います。

3.ネルコラボに参加して良かったことは?

参加して良かったことは、主に2つあります。

1つ目は、さまざまな考え方を持った学生たちに出会えたことです。各グループには7〜8名ほどいて、学年や出身も違いましたが、深く関係を築けたのがすごいと思いました。半年間で何度もグループ分けがあり、自然と多くのメンバーと関わることができたのも良かったです。

この活動では「個人の考え」を大切にしていると感じていて、会議では必ず一度は発言するようにしていました。「この人はこう考えているんだ」「あの人はあんなふうに捉えているんだ」と、自分では思いつかない意見にたくさん触れ、毎回とても刺激を受けました。メンバー一人ひとりが周囲のために行動してくれるので、話しやすい雰囲気があり、アドバイスもくれる素敵な環境に恵まれていると実感しました。

2つ目は、学生のうちから多くの大人と交流できたことです。一般的には、就活の時期になってようやく面接や説明会などを通じて大人と接することが多くなりますが、ネルコラボではそれよりも早く、かつ本音で話し合える関係を築くことができます。

講義を開いてくださったり、メンターとして日常的に相談に乗ってくださったりと、本当に貴重な経験ができました。アクセルで行われるイベントも学生が主体となって考えているので、社会人になるために必要なマナーや考え方も学べる点がとても良かったと思います。

4.コンピテンシーの変化

最初の合宿から活動が始まったのですが、その頃は誰とも話せず、「何をすればいいのか分からない…」という状態で、正直、自分のコンピテンシーは普通の大学生と変わらないと感じていました。ひのさんがおっしゃっていたように、「この子は大丈夫かな?」と思われていても仕方ないな、とも思っていました(笑)。

そこから徐々にグループに慣れていき、自分の意見をしっかり伝えたり、自らファシリテーターや書記を務めたりするようになりました。この変化には自分でも驚いています。

その背景には、周囲の環境に慣れたことが大きかったと思います。最初は卍やねねに頼ることが多かったのですが、けーじんやおかぴーが積極的に行動している姿を見て、自分も「動かなきゃ」と思うようになりました。

グループの雰囲気も徐々に良くなり、まとめ役のメンターさんの存在にもとても助けられました。月1回の活動だからこそ、「何か1つの分野を伸ばそう」と意識して取り組むようにしていました。自分から動けば、結果も自然とついてくるという考えのもとで行動してきました。

これからの目標は、慣れない環境でも「自分のやりたいことができる自分」になることです。どうせやるなら早い方がいいし、後悔しないように行動していきたいです。

5.苦労したこと

私にとっては、活動期間中ずっと苦労の連続でした。一人ではできないことが多く、「周りに迷惑をかけていないか」と常に気にしていました。調べごとやアドバイスへの対応など、つい考えすぎてしまう癖もあって、精神的にきついと感じることも多かったです。

でも、メンバーのみんなが真摯に接してくれて、「ありがとう」「助かった」など感謝の言葉をかけてくれたのが、本当に居心地の良さにつながりました。

特に苦労したのは成果報告会に向けたプレゼンです。フィードバックを受けたとき、正直スマホから目をそらしたくなることもありました。「ここまで言われるとは思わなかったな…」と落ち込むこともありました。

でも、それくらいしないと初めて聞く人には伝わらないし、たとえ資料がよくても話し方が悪ければ意味がないとも思い、なんとか耐えました。グループで練習したり、一人で何度も録音して聞き返したりしました。

本番を迎えたとき、メンターさんから全体にフィードバックをいただき、「よく頑張ったね」と言われたときは、安心感と達成感でいっぱいでした。中間報告の時には風邪で出席できなかったこともあり、無事に期待に応えられたことが本当に嬉しかったです。

6.ネルコラボはどんな学生におすすめ?

少しでも「興味がある」「挑戦してみたい」と思っている学生におすすめです。「絶対にこれをやりたい!」「ここで夢を叶えたい!」という強い思いを持って入ってくるのも良いですが、もしその理想と現実がずれてしまった場合、続けるのがしんどくなるかもしれません。

だからこそ、広めのストライクゾーンを持って、そこから徐々に絞っていくような柔軟な姿勢がちょうど良いと思います。私自身も「ちょっと面白そうだな」という気持ちで参加しましたが、まさか「空き家」というテーマに取り組むとは思いませんでした。でも、その意外性が良い方向に働き、「こんなことが学べるんだ!」という驚きと発見につながりました。

そして、最後までやり切る気持ちが何よりも大切だと感じました。今年度から活動期間が半年になったそうですが、それでも決して短くはなく、調べものや大学の授業との両立で大変な時期もあります。それでも、「最後まで走り切りたい」という気持ちと、仲間のおかげでやり遂げることができました。

戸田拓摩₋たってぃ

第5期ネルコラボ参加者成果報告〜中島 蒼起〜

ネルコラボに参加しようと思ったきっかけ

最初のきっかけは、広島信用金庫が主催していたセミナーへの参加でした。
修道大学の卒業生が登壇するという情報を聞いて興味を持ち、参加してみると、そこで初めて下宮さんと出会いました。セミナー後、お話させていただく中で、「ワナビィ」というプログラムに参加することになり、そこから萩さんと出会い、「ネルコラボ」という取り組みがあることを知りました。
萩さんにお誘いいただき、これも何かのご縁だと思い、参加を決めました。


ネルコラボ5期で得たもの・成長した部分

もともとの自分は、面倒なことを後回しにしがちで、できるだけ楽に生きていたいタイプでした。
でも、ネルコラボに参加したことで、自分から意見を出したり、提案をしたりと、積極的に行動できるようになったと感じています。

また、自分の考えを簡潔にまとめて、相手に伝わるようにハキハキ話す力も身についたと思います。
今までの自分では考えられなかったような場面に、自分から飛び込めたことが、一番の成長です。


ネルコラボに参加して良かったこと

これまでの自分の交友関係は、地元や学校内の知り合いに限られていました。
しかし、ネルコラボに参加したことで、他大学の学生や先輩方、社会人の方々と知り合うことができたのはとても貴重な経験でした。

普段の生活では出会えなかったような人たちの、自分にはない考え方やスキルに触れられたことは、これからの自分にとって大きな財産です。


社会人メンターさんの存在について

社会人メンターさんがいてくださったおかげで、学生だけでは行き詰まりそうな場面でもスムーズに進めることができました
答えをそのまま教えるのではなく、「こういうふうに考えてみたら?」という形で、あくまで“助け舟”を出してくれるスタンスがとてもありがたかったです。

明るく、話しかけやすい雰囲気だったこともあり、毎回の会議が楽しい時間になりました。


一番印象に残っている出来事

いくつもありますが、やはり北広島での合宿が一番印象に残っています。

お互いをまだよく知らない中で出発した合宿でしたが、グリーンヒル大朝でのモルックや講義、夜のバーベキューなどを通して、一気に距離が縮まりました。
二日目にはすっかり打ち解けていて、楽しく充実した時間を過ごすことができました。


苦労したこと

発表の本番が近づくにつれて会議の頻度が増えていきましたが、自分のバイトが多く入っていて、日程調整がうまくいかず、メンバーに迷惑をかけてしまったことが一番つらかったです。

途中からはさくらさんとも相談して、「マネージャー的な立ち位置」でチームを支えることにしましたが、それでも「もっと意見を出せたらよかったのに」と申し訳なく思っていました。

そんな中、さくらさんが「途中でやめるのはもったいない。最後までやり切ることが自分の力になる」と励ましてくださり、なんとか本番までやり抜くことができました。
あの言葉がなければ、ここまで続けられなかったと思います。


学んだことと、これからに活かしたいこと

ネルコラボを通して、**「努力することの大切さ」と「人間関係の大切さ」**を強く実感しました。
どちらか一方でも欠けていたら、最後までやりきることはできなかったと思います。

これからもこの2つを大切にしながら、大学生活を充実したものにしていきたいと考えています。


ネルコラボはどんな学生におすすめ?

将来について考え始めたけれど、まだ自分が何をしたいかはっきりしていない学生に、ぜひおすすめしたいです。

経験を通して考える時間が生まれるし、いろんな人と関わることで新しい刺激やヒントが得られます。


これから大学生活で頑張りたいこと

私は、これからの大学生活で、自分の将来について真剣に向き合い、見つけていくことを最大の目標にしています。
まだ「これがやりたい」と明確に言える夢や目標はありませんが、だからこそ、さまざまな経験を積みながら、自分に合った道を探していきたいです。

商学部での学びを通して

商学部では、経済・経営・マーケティング・会計など、現代社会やビジネスに直結する知識を学びます。
その中で、自分の関心のある分野を見つけて、将来に活かしたいと思っています。

高校までは少し自分に甘い部分もありましたが、大学生活は自分次第で得られるものが大きく変わると思うので、本気で取り組みたいです。

起業への関心と挑戦心

将来的には、「起業」にも関心があります。
今はまだ具体的なプランはありませんが、大学での学びや人との出会いを通して、「これだ!」と思える何かが見つかれば、実際に行動に移して挑戦してみたいと思っています。

バランスの取れた学生生活を目指して

もちろん、勉強だけでなく、趣味や自分の時間も大切にしたいと思っています。
自由な時間が多い大学生活だからこそ、自己管理や計画性を大事にして、学びと遊びのバランスをとっていきたいです。


未来へ向けて

私はまだ、「本当にやりたいこと」は明確に見えていません。
でも、それを不安に感じるのではなく、「探す時間がある」と前向きに捉えています。

大学生活は、自分の人生を真剣に考え、未来をつくるための準備期間。
この時間を大切にしながら、胸を張って「この道を進む」と言える自分になれるよう、目の前のことに全力で取り組んでいきます。

悔いのない大学生活を送るために、一歩ずつ着実に、前向きに、頑張ります。

第5期ネルコラボ参加者成果報告〜岡野 穂乃香〜

ネルコラボに参加しようと思ったきっかけは?

ネルコラボに参加した理由はアイデアの発想力を身につけたいと思ったからです。大学の授業のディスカッションでは、他の学生よりもアイデア出しに苦戦していて、考えが止まることが多くありました。エスプロにインターンシップとして参加している時に、アイデア発想の講義を受けて、自分にはアイデアを出す場が足りていないと感じたので、ネルコラボに参加して実践的な経験を積みたいと考えました。大学の課題解決演習の授業では企業からテーマをいただき、学生の中でヒアリングや調査を行い、課題を発見する力を養います。ネルコラボの活動に似ていることも親和性を感じ、より自分の力を伸ばすことができるのではと考えました。また、他大学の学生と協働するプロジェクトである点にも魅力を感じました。これまで他大学の学生と関わる機会は少なかったため、新たな出会いや考え方に触れられることを期待し、参加を決めました。

ネルコラボ5期で得たものって何?成長した部分

ネルコラボを通じて、考える力が成長したと感じています。最初は「空き家を活用したビジネス」というテーマを与えられて、どこから手をつけてよいのか分からず、手探りの状態でした。実際にネストを訪れた際も、何を質問すればよいのか分からなかったことが印象に残っています。しかし、情報を集めるうちに少しずつ状況が見えてきて、メンターの方のロードマップに関するアドバイスを参考にしながら、自分ができることやチームとしてどう動くべきかを主体的に考えられるようになりました。

特に、見通しを持つ力が身についたと感じます。最初の頃は、何を質問すれば良いか迷っていましたが、次にやるべきことが明確になるにつれて、事前に聞いておくべきことを整理し、会議の中でも話を聞きながら疑問点を的確に見つけて質問できるようになりました。その結果、少しずつ質問する力も養われ、自分から積極的に情報を引き出すことができるようになったと思います。

ネルコラボに参加して何が良かった?

ネルコラボに参加したことで、自分らしさを考え、見つけることができたと感じています。これまでの留学や海外プログラムでは、自分で主体的に動くことが求められる場面が多く、チームの中での自分の役割を意識する機会は少なかったです。しかし、ネルコラボでは長期間にわたりチームで活動する中で、自分の強みや役割を自然と見つけることができました。就活の時期が近かったこともあり、チームの中での自分の強みを理解することはとてもよかったし、メンターさん含めて関わってくださっている大人の方とお話しする機会があったことも自分の考えを聞いていただいて整理することができたので良かったです。

社会人メンターさんがいることは活動においてはどうだった?

メンターの方が一人ひとりを丁寧に見てくださっていたおかげで、フィードバックを通じて自分の活動が客観的にどのように評価されているのかを知ることができました。それにより、自分の性格や強みを改めて見つめ直す良い機会になりました。

また、大学生同士で話し合うと、議論が脱線し、次に何をすべきか見失ってしまうこともあります。しかし、メンターの方がその都度的確に方向性を示してくださったおかげで、迷うことなくスムーズに活動を進めることができました。さらに、普段の大学生活では、年齢の近い社会人の方と接点を持つ機会は限られていますが、今回の経験を通じて、数年後の自分の姿を想像するきっかけにもなりました。メンターの方と同じくらいの年齢になったとき、自分はどのような社会人になっているのだろうかと考える機会を得られたことも、とても貴重だったと感じています。また、社会人の方の考え方や働く姿勢に触れることで、自分の価値観やキャリア観についても深く考えるようになりました。

一番記憶に残っている講義

一番記憶に残っている講義は、愛媛の合宿で行われた就活やインターンシップに関する講義です。メンターの方を含め、社会人の方々が自身の経験を基にパネルディスカッション形式でお話ししてくださり、リアルな視点で就活について学べたのがとても印象的でした。

個人的には、大学3年の夏休み頃にこの講義を受けておきたかったとも思いましたが、実際に就活中だからこそ、より実感を持って話を聞くことができ、自分自身の状況と照らし合わせながら考える良い機会になりました。また、社会人の方々が就活をどのように乗り越えてきたのか、仕事に対する価値観はどのように変化していったのかを知ることで、自分のキャリアを考える上での参考になりました。

苦労したこと

今まで、特に高校生までは自分は人の話を聞いて共感して、自分の意見を伝えることが苦手で受動的だったので、ネルコラボでもその性格が見え隠れしていたかなと思います。大学での経験を通して少しずつ変わってきているところでもあるので、ネルコラボでもそこを意識しながら相手に意見を伝えられたかなとは思います。

一方で、大学だと自分が意見を言うと周りからのリアクションとしてその意見への同意、違う意見を追加してくれることもありますが、途中から私が意見するとチームのメンバーがその意見に乗ってくれることが多くて、逆にそれでいいのか不安になったりしました。自分にとって新しい環境だったので戸惑うこともありましたが、その都度自分を振り返って進められたので良かったなと思います。今振り返ると他に意見ある?とかチームメンバーの意見を引き出せるように声掛けをもっとできればよかったかなと思います。

学んだこととこれから

今回の活動を通じて、プレゼンテーションの方法や効果的な発表の仕方を学ぶことができたと感じています。夏のインターンシップでは、自分のプレゼンが相手を引きつけ、行動を促すものになっていないという課題に気づきました。

下宮さんのプレゼン講義や、社会人の方々の発表を聞く中で、話し方や声のトーン、間の取り方など、聞き手を惹きつけるために工夫できるポイントが多くあることを実感しました。また、プレゼン資料の構成についても、最初に学生だけで作成したものと、メンターの方からアドバイスを受けて修正したものとでは、伝わりやすさが大きく変わることを実感しました。順序や表現を工夫するだけで、相手の理解度や印象が大きく変わることに気づき、プレゼンの奥深さを改めて学びました。

しかし、今回のネルコラボの活動の中では、まだ十分に実践しきれていないと感じたので、今後の大学の授業や卒論発表の時に活かせるように勉強していきたいなと思います。

ネルコラボはどんな学生におすすめ?

ネルコラボは、長期的に何かに取り組みたい学生や、自分自身について深く知りたい学生におすすめのプログラムだと思います。私自身、夏のインターンシップ以降、次に何をするか明確に決めておらず、何か新しいことをしたいという思いはあったものの、自分主体で動くにはエネルギーが必要で、なかなか一歩を踏み出せずにいました。そんな中、ネルコラボというプロジェクトの枠組みに飛び込むことで、自然と行動を起こし、成長できる環境に身を置くことができたのは、とても良い経験になりました。また、長期プロジェクトだからこそ、一つの課題にじっくり向き合い、試行錯誤を繰り返しながら成果を生み出すプロセスを経験できたのも、大きな学びでした。ガクチカにもつながるし、チームの中での自分の役割を知れるところが自己分析にもつながって就活にも役立つと思います。特に、チームでの議論や意思決定の過程で、自分がどのような立ち位置を取ることが多いのか、どんな場面で強みを発揮できるのかを知ることができたのは、自己分析の助けになりました。

岡野穂乃香 おかぴー

第5回ネルコラボ:プレゼンテーション術を学ぶ

2024年10月からスタートした第5期ネルコラボも終盤に差し掛かり、第5回目のセッションが行われました。今回のテーマは「プレゼンテーション」。講師に有限会社S-Produce.の下宮勇生氏を迎え、企画書の作り方や喋り方、効果的な資料作成のテクニックについて学びました。


プレゼンテーションの極意:伝える力を磨く

今回の講義では、以下の内容を中心にプレゼンテーションの基本と応用を学びました。

  • 伝達の割合: 人に伝わる情報のうち、言葉が占める割合はわずか7%。視覚情報(55%)や聴覚情報(38%)が大部分を占めるため、資料のデザインや話し方が非常に重要であることが強調されました。
  • プレゼンの構成: 序破急の3段階でプレゼンを設計することで、聞き手を惹きつけ、分かりやすく伝えることが可能になります。
    • 序:興味を引く表紙やタイトル、つかみのインパクト。
    • 破:5W2Hを活用した内容展開。
    • 急:結論を簡潔にまとめ、次のアクションを促す。
  • 資料作成のポイント:
    • スライドはシンプルかつ視覚的にわかりやすいデザインを心がける。
    • 図やイメージを活用し、小学生でも理解できるレベルの表現を目指す。
    • 最初と最後のスライドに特に力を入れる。

講義の中では、効果的なプレゼンのために必要な「8つの力」も紹介されました。これには構成力、リサーチ力、表現力(視覚・聴覚)、巻き込む力などが含まれ、プレゼン成功の鍵となるスキルとして解説されました。


学生の感想

今回のセッションを通じて、学生たちはプレゼンテーションの基礎と実践的な応用方法について多くの学びを得ました。一部の感想を以下にご紹介します。

  • 「なにか考える時に、まずその考えるものをうまく噛み砕いて目的をはっきりさせることが大切だと学びました。」
  • 「資料作りについて学び、スライドのデザインや文字の数によって理解度が変わることを知りました。同級生同士での議論がやりやすく、良い意見を多く出せました。」
  • 「信頼感と信頼性の違いを学び、どちらも重要だと気づきました。これから自分が信頼される人になりたいです。」
  • 「言葉だけでは7%しか伝わらないという事実が驚きでした。視覚や声の抑揚、表情が重要だと実感しました。」
  • 「プレゼンで序破急を意識することの重要性が印象に残りました。これを活用して、聞き手に伝わる資料を作りたいです。」
  • 「プレゼンの仕方について学んだ内容は、大学や社会でも役立つものばかりでした。これを練習して、説得力のある発表ができるようになりたいです。」
  • 「五感を意識したプレゼンが大切だと感じました。視覚や聴覚を活用して、より多くの情報を伝えられるようになりたいです。」


まとめ

第5回ネルコラボでは、プレゼンテーションの基本から実践まで幅広く学びました。学生たちは、相手に伝わるプレゼンを作るためのスキルを身につけ、企画書作成や喋り方を磨く良い機会となりました。

次回のネルコラボでは、いよいよ集大成となる発表が予定されています。学生たちのさらなる成長と挑戦にご期待ください!

第4回ネルコラボ:マーケティングの基本を学ぶ

2024年10月からスタートした第5期ネルコラボも中盤に差し掛かり、第4回目のセッションが開催されました。今回のテーマは「マーケティング」。株式会社カンドウコーポレーションのCMOであり、チーフプランナー兼ビジネスデザイナーとして活躍する下川和美氏を講師にお迎えし、マーケティングの基本や実践方法を学びました。


マーケティングの本質とは

講義では、マーケティングの基本的な概念や、価値を創造して顧客に伝える仕組みについて説明が行われました。具体的には、以下のような内容が取り上げられました。

  • マーケティングとは: 顧客や社会のニーズを満たす商品やサービスを探り、売れる仕組みをつくること。
  • 価値を生み出すプロセス: 「誰がうれしい?」「どんな時にうれしい?」といった視点で価値を明確にし、それを効果的に伝える方法を考える。
  • TPO(Time, Place, Occasion)の重要性: 同じ顧客でも、状況や環境によって選択する商品が変わるため、それに応じたマーケティング戦略が必要。

さらに、3C分析やペルソナの作成方法など、実践的なフレームワークについても学びました。特に、「顧客のニーズを深く理解し、それに応じた価値を提供することがマーケティングの本質である」との考えが強調されました。

講義では具体例として、ハーゲンダッツやスターバックスのマーケティング戦略が取り上げられました。例えば、ハーゲンダッツが12月に売れる理由や、スターバックスが「サードプレイス」として提供する価値がどのように顧客に支持されているかが解説され、学生たちは実例を通じてマーケティングの重要性を実感しました。

また、フレームワークの中で「バリュープロポジション」をどのように発掘し、具体化するかといったプロセスも紹介され、参加者たちはマーケティングの視点から課題にアプローチする方法を学びました。


学生の感想

今回のセッションを通じて、学生たちはマーケティングの基本やその実践方法について多くの学びを得ました。一部の感想を以下にご紹介します。

  • 「マーケティングという言葉は知っていたけれど、具体的に何をするのかよくわかっていなかった。今回の講義でその本質を理解できた。」
  • 「価値というキーワードが印象に残った。空き家に関して、所有者にとって価値のあるサービスを考える必要性を再認識した。」
  • 「ターゲットを具体的に絞ることの重要性に気づいた。例えば、キャンプ好きな大学生など細かく設定することで、より良いプランを作れると思った。」
  • 「3C分析を学び、顧客目線で考えることの大切さを知った。お客様にとって価値のあるサービスを提供することが重要だと感じた。」
  • 「ハーゲンダッツやスターバックスの事例から、価値を提供する方法について具体的に学ぶことができた。」
  • 「今回学んだマーケティングのフレームワークを活用して、プロジェクトを進めていきたい。」
  • 「自分に自信がないことが課題だと感じた。これからは失敗を恐れず挑戦していきたい。」

まとめ

第4回ネルコラボでは、マーケティングの基本的な考え方から実践的なフレームワークまで幅広く学ぶことができました。学生たちは、自分たちの取り組む課題にマーケティングの視点を取り入れることで、より具体的かつ現実的なプランを構築するための基礎を築きました。

次回のネルコラボでは、さらに発展的な内容に挑戦していきます。引き続き、学生たちの成長にご注目ください!

【広島開催】第3回ネルコラボ:アイデア発想に挑戦!

2024年10月からスタートした第5期ネルコラボ。その第3回目のセッションが行われ、今回は「アイデア発想」をテーマに学びを深めました。この日は、有限会社S-Produceのリレーションシッププランナーである萩山雅英氏が講師で、ビジネスプランを考える際の基礎となる「アイデア発想の方法」について、学生たちが実践を交えながら学ぶ充実した1日となりました。


アイデア発想はセンスではなく努力!

講義では、アイデア発想における重要なポイントとして、「発想はセンスではなく努力が大切」という考え方が共有されました。そのためには、アイデアを生み出すための「方法」を知り、実践することが必要です。この日紹介されたのは、「細分化」と「構成」という2つのプロセス。

  • 細分化:一つの言葉を細かく分解し、要素を整理するプロセス。
  • 構成:整理した要素を新しく組み直し、新しいアイデアを生み出すプロセス。

学生たちは、これらのプロセスを具体的な課題に当てはめながら練習し、自分たちの発想を形にする方法を体験しました。また、自分たちの力ではどうしようもないことを課題にしないという視点も学び、現実的なビジネスプランを構築するための考え方が強調されました。


当日の様子

当日は、和やかな雰囲気の中でスタートしました。最初のアイスブレイクでは、図形を伝達するゲームを実施。この活動を通して、「話し手と受け手では情報の捉え方が異なる」という大切な気づきを得ることができました。その後、Canvaというツールを使って具体的なアイデア発想に取り組みました。

学生たちは、Canvaを活用して意見を付箋に書き出し、ロードマップを作成。これにより、チームメンバー全員が意識を一つに集めることができ、話し合いがスムーズに進みました。また、話したことや考えをまとめる作業も基本的にはCanvaを使用。ネルコラボを通じて、オンラインも上手に使えるように目指していきます。


学生の感想

今回のセッションを通じて、学生たちは多くの学びを得ました。一部の感想を以下にご紹介します。

  • 「細分化をすることで、本質を考えることができ、課題解決に繋がると感じました。」
  • 「”不”の出来事に目を向けることが、課題を発見する鍵になると学びました。」
  • 「はじめてきちんとCanvaを使ってみて、ロードマップも作れるし、意見も出しやすいことが分かりました。」
  • 「話し合いは肯定することや、文字に起こすことで認識を共有できることが印象に残りました。」
  • 「情報のアウトプットが重要で、正しく伝えるためにはまず自分がしっかり理解することが大切だと思いました。」
  • 「空き家の活用について考える中で、顧客目線と企業目線の両方が重要だと実感しました。」

学生たちは、実践を通じて自身の考え方やスキルに新たな発見を得ることができ、ネルコラボの活動への意欲をさらに高めている様子でした。


まとめ

第3回ネルコラボは、アイデア発想の重要性を深く理解する場となりました。セッションを通じて、学生たちは具体的なスキルを身につけるだけでなく、自分たちの考えを形にし、他者と共有する力も高めました。

次回のネルコラボでは、さらに具体的なビジネスプラン作りに向けて、学びを深めていきます。引き続き、学生たちの挑戦にご注目ください!

【広島開催】第2回ネルコラボ:企業研究

会社の理解を深めるために所属企業への企業訪問!

第2回目のネルコラボ活動では、学生たちが各担当企業を訪問し、実際の業務や企業文化について理解を深める場が設けられました。

今年のテーマ出し企業である、株式会社ネストロジスティクスと株式会社フーズアイの2社に学生が分かれて訪問し、それぞれの企業の持つリソースやビジネスプラン、課題への取り組み方について学んでいきました。

ネスト株式会社の訪問:本社機能と物流を支える現場の理解

ネストを訪問した学生たちは、まずは尾上さん、石川さん、川村さんの自己紹介からスタート。各担当者は、自身の業務内容やプライベートなエピソードを交えて話し、学生と和やかな雰囲気で話が進んでいきました。3人が和気藹々と交流する姿をみて、学生たちはただ仕事をこなすだけでなく、相談できる風通しの良い職場であることを実感しました。

続いて行われた会社紹介では、ネストの物流業務や倉庫業務についての説明が行われ、同日の午後に予定されている「ビジネスプランを考えるための資源整理」に向けた、貴重な情報が提供されました。さらに、今回取り組むプロジェクトのお題についての「縛り」が発表され、学生たちはその課題にどのようにアプローチするかを考え始める機会となりました。

フーズアイの訪問:青山社長からのメッセージと職場見学

フーズアイを訪問した学生たちは、まず青山社長の自己紹介からスタート。
経営者から直接会社についての考えや理念を聞く機会を得た学生たちは、社長のビジョンを共有し、企業が地域社会にどのように貢献しているかについて理解を深めました。

続いて行われた会社紹介では、フーズアイの事業内容について説明を受け、午後の「資源整理」に活用できる貴重な情報が提供されました。また、社内見学では、キッチンや冷蔵庫の設備を実際に見ることができ、フーズアイの現場に対する理解が一層深まりました。最後に、今回のプロジェクトのテーマとして「グリーンヒルおおあさの活用」に関する課題が発表され、学生たちはその解決策を考えるためのヒントを得ることができました。


午後のセッション:心理的安全性を確保し、チームでの活動を進める

午後の活動は、心理的安全性を確保しながら進行することを目的に、チーム全員が参加する形でスタートしました。ここでは、学生同士が安心して意見を出し合える場をつくるための「心理的安全性を高める3つのルール」が発表されました。このルールに基づき、参加者たちは互いに尊重し合い、リラックスして意見を出せる環境づくりが進められました。


企業や地域資源の整理:プロジェクト成功に向けた第一歩

午後のメインとなったのは、企業や北広島町が持つ地域資源の整理です。企業が提供するリソースと地域の特性を考慮し、学生たちはそれぞれの情報を基に資源をリスト化し、どのように課題解決に活かせるかを模索しました。

ネストとフーズアイ、それぞれのリソースを活かしたアイデアの模索

ネストとフーズアイが持つリソースの整理に加え、ネストチームは「空き家の活用」フーズアイチームは「グリーンヒルおおあさの活用」に関しても議論が進められました。

午前中に学習したネストが提供する物流機能やフーズアイの価値観といった資源が、どのようにして地域活性化に結びつくかを学生たちがアイデアを出し合いながら検討しました。


取り組むプロジェクトの方向性を確定:チームの共通目標を設定

資源整理を終えた後、学生たちはいよいよ今回取り組むプロジェクトの方向性を決めていく段階へと進みました。これまでの議論を踏まえ、各チームは共通の目標を設定し、地域課題に対する具体的な取り組みの方針を固めました。チーム内で意見を出し合う中で、それぞれのアイデアが融合され、地域に根ざした具体的なプロジェクトが形作られていきます。


プロジェクトテーマの文言作成:学生たちの目標が形に

最後に、プロジェクトの方向性をより明確にするため、テーマの文言作成が行われました。この文言は、今後の活動における指針となる重要な要素です。学生たちはそれぞれの考えや意見を言葉にし、テーマにふさわしい表現を模索しながら、最終的な文言を決定しました。こうして、活動の軸となるテーマが確定し、今後の具体的な行動に向けての準備が整いました。


まとめ

第2回目のネルコラボ活動は、企業訪問を通じて実際のビジネス現場に触れ、地域資源の整理やプロジェクトの方向性を確定させる貴重な経験となりました。学生たちは今回の活動を通じて、課題に対するアプローチやチームでの活動の意義を再認識し、次回に向けて意欲を高めました。今後もネルコラボの活動は続きますが、学生たちが地域の未来をどのように描き、実際にどんなアイデアを形にしていくのか、その展開に期待が寄せられます。

第5期ネルコラボスタート

2024年10月、広島発のユニークなインターンシップ「ネルコラボ」の第5期が幕を開けました。広島県内に留まらず愛媛にも拠点を拡大し、地域課題に取り組むインターン生たちが企業のリソースを駆使して新たな社会貢献に挑戦します。学生たちが持つフレッシュな発想と企業のリソースが交わり生まれるアイデアやビジネスプラン、そして現地での活動を通じて育まれる地域とのつながりを、今回は10月に行われた北広島町大朝でのキックオフ合宿の様子と共に詳しくご紹介します。


ネルコラボとは?地域社会とつながるインターンシップ

ネルコラボは、「企業に行かないインターンシップ」という新しい形式のプログラムで、大学生が企業と連携し、地域課題解決に取り組むことを目的としています。単なるインターンシップとは異なり、学生は企業リソースを活用し、現実の社会課題にアプローチする経験を積むことができます。

企業や社会人メンターからのサポートと指導を得つつ、学生が主体的にアイデアを出し合い、課題に挑むプロセスは、実際のビジネスを通じた実践的な学びの場となっています。

活動拠点の拡大:愛媛での新たな挑戦

今年で5年目を迎えるネルコラボですが、これまで培ったノウハウをもとに、さらに活動の幅を広げるべく、今年度から愛媛でもプログラムを実施。広島と愛媛の2拠点における同時展開で、さらなる地域貢献を目指しています。

10月から翌年3月まで、地域に根ざした課題に挑むインターン生たちは、愛媛・広島の2拠点でそれぞれの活動を進めていきます。

期間中の成果発表として、最終的には企業の社長に向けてビジネスプランを提案するという目標も設定され、地域活性化への熱意が高まるばかりです。


広島と愛媛が初めて集うキックオフ合宿:北広島町大朝での初顔合わせ

10月5日と6日、広島県北広島町大朝で、愛媛と広島からの参加大学生が集結し、ネルコラボ第5期のスタートを切る合宿が開催されました。

今回の合宿は、愛媛組と広島組の学生にとっての初めての対面。緊張感が漂う中、参加者たちはお互いの顔を覚え、意気込みを共有する貴重な時間を過ごしました。


ネルコラボの理念と目的を共有:学生の主体性を育む場

合宿初日、まずはネルコラボの理念やプログラムの詳細が紹介されました。
ネルコラボは、学生が主体的に行動する力を養うための場所であり、地域社会に根ざした課題解決に挑むことが重要な目的です。
そのため、学生にはただ指示を受けるのではなく、自分たちで考え、動く力が求められます

学生は「自分で考え抜くことの大切さ」を実感し、今後の活動への期待とやりがいを胸にスタートを切りました。

コンピテンシーの紹介と共有

続いて、学生たちが活動を進めるうえで求められる「コンピテンシー」についても説明がありました。
コンピテンシーは、主体的な行動を支える力として、ネルコラボが特に重視する要素です。
行動力や論理的な思考力、チームビルディングといったスキルを養いながら、地域の課題に対して実践的な解決策を考えていくことが求められます。この学びが、学生たちにとって社会に出た後も役立つ貴重な財産となることは間違いありません。


交流を深めるアクティビティ:モルックでチームワークを強化

午後の最初には、学生たちの距離を縮めるためのアクティビティとして「モルック」が行われました。北広島町は全国大会を開くほどモルック熱の高い地域で、今回のネルコラボ参加者にもモルックを通じた交流が大きな盛り上がりを見せました。

学生たちはチームごとに分かれて対抗戦を展開し、ゲームに熱中する中で互いの個性を知ることができました。最初は緊張していたメンバーも、笑顔を交えながら打ち解け、チームワークが強化される絶好の機会となりました。この交流により、次第に学生たちは互いに協力し合い、共通の目標に向けて歩み出す一体感が生まれました。


「グリーンヒルおおあさ」の活用事例を考えるワークショップ

モルックで心と体をリフレッシュした後、午後の活動として、宿泊先である「グリーンヒルおおあさ」の活用方法についてのワークショップが行われました。アイデア発想の方法を学び、各チームで意見を出し合いながら、地域に即した新たな活用案を練り上げていきました。

地域資源を生かしたプランを考案

「グリーンヒルおおあさ」の活用プランとして、学生たちは地域の自然や特性に着目し、さまざまなアイデアを発表しました。例えば、天文学サークルの合宿地としての利用や、部活動の合宿などの提案が挙がり、地域資源を活用した新たなビジネスモデルを考える力が試される場面となりました。ここでのワークショップは、学生たちのアイデアを生かす場としてだけでなく、地域の人々にとっても魅力的なプランが生まれる場として大変意義深いものとなりました。


夕食でさらに深まる絆:BBQと協賛企業のご馳走を楽しむ懇親会

1日目の締めくくりとして、協賛企業から提供された食材を使ったBBQ懇親会が開かれました。フーズアイ様からは豊富なお肉が提供され、青山社長から直接教わったお肉の焼き方で、さまざまな部位の肉を学生たちと共に堪能しました。また、マルブン様から提供されたパスタとピザも登場し、学生たちは長年の伝統が詰まった味に舌鼓を打ちました。

学生同士が協力して準備・片付け

BBQの準備や片付けでは、学生たちが協力し合い、手際よく作業を進めました。この協力作業を通じて、自然と絆が深まり、コミュニケーションの大切さを改めて実感することができました。この夜の懇親会は、学生同士の仲が一層深まる貴重な時間となりました。


2日目の学び:曽我教授による行動経済学

2日目の午前中は、愛媛大学の曽我教授から行動経済学について学ぶ講義が行われ、人々がどのような心理で行動するかについての理解を深めました。ビジネスプランを考案するうえで、心理的な要素や無意識の行動に目を向け

ることの重要性が説明され、今後の課題解決にも生かせる貴重な知識となりました。

地域との関わり方を学ぶひろしまジン大学 平尾氏の講義

続いて、ひろしまジン大学の平尾順平氏による「地域の入り方」についての講義が行われました。地域には「HIROSHIMA」という大きな視点だけでなく、そこに住む人々の生活や小さな活動があるということに着目し、地域に寄り添う姿勢が大切だと教えられました。平尾氏のメッセージは、今後の活動で地域と向き合う際に大切なポイントとして学生たちの心に刻まれました。


北広島町の地域資源を探る:フィールドワークで地域の魅力を発見

午後は北広島町のさまざまな地域資源を見学するフィールドワークが実施されました。空き家活用のアイデアや自然資源、地域施設の現状を実際に見て回ることで、地域の現状をより深く理解する機会となりました。学生たちはこのフィールドワークを通じて、実際の課題に触れ、今後の活動に活かせるインスピレーションを得ました。


愛媛・広島それぞれのテーマに沿った課題解決に向けて

このフィールドワークで得た経験をもとに、今後は愛媛・広島の2拠点に分かれて、それぞれのテーマに基づいた活動がスタートします。地域ごとの特色を生かしたアプローチを試みながら、実際に解決策を見出していく予定です。愛媛と広島、それぞれの課題を抱えた地域に向き合う中で、学生たちがどのように成長し、どのような成果を挙げるか期待が膨らみます。


2月に愛媛での合宿で再集合!互いの成果を持ち寄る予定

次回の集合は、2025年2月に愛媛で行われる合宿です。それまでの間、学生たちはそれぞれの地域で実際に課題に取り組み、独自のプランを練り上げていきます。愛媛での合宿では、互いの成果を持ち寄り、広島と愛媛の活動を融合させた新たな提案や発表を行う予定です。

今後の展望と期待

第5期のネルコラボは、広島と愛媛の地域をつなぎ、学生と企業が協力して地域課題解決に挑むプログラムです。次回の愛媛での合宿に向けて、学生たちは各地で日々の活動に励み、地域貢献に向けた熱意を持ち続けながら成長を続けています。地域に根ざした実践的な学びが、学生たちの未来を切り拓く原動力となることでしょう。


まとめ
ネルコラボ第5期のプログラムは、愛媛と広島の2拠点で展開され、地域課題を解決するための多彩なアプローチを模索しています。学生たちの成長と地域への貢献が融合するこのインターンシップは、地域社会と学生双方にとって新たな未来を開く貴重な場です。次回の合宿での新たな進展が待ち遠しく、引き続き目が離せません。