第3期ネルコラボ参加者成果報告〜高松 智美〜

私は大学2年生の10月から大学3年生の6月まで、ネルコラボ3期生として活動に参加してきました。

ネルコラボに参加したきっかけは?

私がネルコラボに参加しようと思ったきっかけは、なにか学生の間にしかできない楽しいことがやりたい!と思っていたことと、周りの友達が学生団体やボランティア活動などに参加して主体的に動いているのをみて、私にはそんな風にできるのだろうか、という焦りがあったことです。私はネルコラボに参加するまでに議員・首長インターンシップやボランティア活動などに参加してきましたが、どれも大人のパワーが強く、学生ができることも限られていたため、主体的に動けたという経験があまりありませんでした。そんな時にネルコラボの説明を聞き、しかも私の大好きな北広島町が活動のフィールドであると知り、これはチャンスなのではないか!?と思って参加を決意しました。実際、知っている人が誰ひとりいない、どんな人がいるのかも分からない、そんな中に1人で飛び込んでいくのはとても怖くて勇気がいりましたが、あの時に挑戦できた自分のおかげで今があるので、挑戦した自分には感謝しようと思います。

終わった今の気持ちは?

ネルコラボに参加して、約8ヶ月間の活動を終えた今、本当に参加して良かったと心から思っています。楽しかったことや良かったことはたくさんあるのですが、その中でも2つ紹介します。

まず1つ目は、ネルコラボで色々な大人との接点を持てたということです。中にはこんな大人になりたいなと思えるような方との出会いもありました。

これまでも大学やアルバイト先では大人と関わることはありましたが、大体が決まったメンバーとの関わりでした。しかも、褒めてくれる大人もいなければ怒ってくれる大人もいないというのが当たり前でした。ですが、ネルコラボでは色々な分野のプロの方たちが学生と一緒になって活動をしてくださり、ここはもっとこうしたらいいんじゃない?とアドバイスをくださったり、良いところがあればたくさん褒めていただいたりしました。そもそもネルコラボに関わってくださっている大人の方たちの中には、社長や経営者といった普通に生活していては絶対に関わることのない方たちがいるので、そのような方たちとお話しするだけでとても刺激的でした。私はこれまで「社長」と名の付く方との関わりがあまりなかったので、社長という存在に対して漠然と、就職活動の最終面接で登場してくるような怖い人というイメージがありました。また、どういうことを考えて生きているんだろうとか、学生に対してどんなことを思ってるんだろうなど、謎でいっぱいでした。ですが関わってみると、現状に満足せず、人一倍熱い想いを持っている方が多く、人生を楽しんでいそうな方たちばかりだなと思いました。実際にお話してみるとものすごく楽しそうに自分の経験を語ってくださることもあり、ちゃんと人間なんだな~と思いました。このように、年齢も職業も性別も、これまでの経歴も全く違う大人の方たちと関わる機会をたくさんいただけたので、将来社会に出た時に避けて通ることのできない、「大人と関わること」に対する恐怖心も少し薄れました。また、大人の方と一緒に活動していき、学生を客観的に評価してくださったので、自分では気付かなかった自分の良さについて知ることができました。そして、これからどのようなことを意識して動いていったら良いのか、自分の課題にも気付くことができました。

 

そして2つ目は、熱量がある学生とも出会えたということです。例えば大学では、授業中にグループワークの課題が出されたとき、及第点がとれればいいや、という雰囲気になり、本当はもっとできるのにやろうとしないことがよくあります。だからこそ、ネルコラボでは講義中のグループワークにも積極的に取り組み、しっかり人の話を聴くことができる学生たちや、自分たちにできることは何なのか考え続けたり、プランをより良いものにしようとしていったりする、熱量のある学生たちに出会えたことがとても良かったと思います。何より、一生懸命まじめに取り組んでいる人を馬鹿にしない、そのような学生たちが集まってくるのがネルコラボの良さであり凄さだなと思います。

これから身に着けたい力

次に、これからの私に必要な力です。これもたくさんあるのですが、2つ挙げます。それは計画力と、伝えたいことを簡潔に伝える力です。

まず計画力は、これまでもずっと私に足りない力だと思っていましたが、ネルコラボを機に絶対に身につけたいと思えました。なぜなら、ネルコラボの活動と学校の授業や課題、アルバイトやボランティアなど、全てを同時に、自分が満足できるレベルで進めていくには計画力が必須だと思ったからです。今回、私は計画力がなかったために、学校の課題や他のやらないといけないことをどんどん溜めていってしまい、それが体調を崩すことにもつながって、チーム活動に集中して参加できていない時がありました。ネルコラボに参加する前であれば、学校の課題が終わらないのは自分のせいだし、体調を崩しても自分が困るだけの自業自得で終わるのですが、ネルコラボではチーム活動を行うため、自分がやるべき事をきちんとやっていなければチームのメンバーに迷惑がかかってしまいます。それはやはり良くないし、社会に出て働くうえでも計画的に行動できる力は必須なのではないかと、今回の活動を通して改めて思いました。また、自分のキャパシティを知っておくことが計画力を身につける上で必要となるのではないかという気付きもありました。そして私は色々なことを全て同時に進めていくこと、マルチタスクが苦手だということが分かったので、ひとつずつ進めていくことの時間も考慮して計画的に行動していきたいと思います。

そして次に、伝えたいことを簡潔に伝える力についてです。これは、ネルコラボに参加するまで意識もしなかったことですが、今は最も身につけたい力のひとつです。ネルコラボでの活動で人と話す機会がたくさんあり、私は自分の話す力のなさに驚きました。例えばチーム活動ではZOOMを使って会議をすることが多かったですが、お互いに顔の見えない中の会議では特に、自分の伝えたいことを簡潔にまとめなければならないなと感じました。それができていないと、ダラダラ話してしまって違う意味に捉えられたり、人によって解釈が変わってしまったりすることにつながると思います。私は考えた過程をそのまま話してしまう傾向があったので、まずは結論を最初に言うようにしていきたいと思います。ネルコラボで出会った、話が上手い人や話のまとめ方が上手い人を参考にして頑張ります。

第4期に向けた意気込み

最後に、私は次の7月から来年の6月までの第4期ネルコラボにも参加することを決めているので、第4期の活動にあたっての抱負です。第4期のチーム活動では、第3期で見つかった、人当たりが良いという強みを活かし、誰もが意見を出しやすい、話しやすい会議の雰囲気をつくっていくことに貢献していきます。また、今必要とされていることは何なのか自分から気付いて行動していきたいので、現状を把握し、説明できるようになります。そして私は北広島町について詳しいと思っていたのに、実は見えていたところや知っていたところはほんの少しなんだなということに気付いたので、これからの第4期での活動を通して、自分の生まれ育った北広島町についてもっともっと知っていきたいと思っています。

第3期ネルコラボ参加者成果報告〜山崎 虎太郎〜

ネルコラボに参加した経緯

ネルコラボの存在を知るきっかけとなったのは、同大学で学部が異なる友人からの
紹介でした。
私自身、ネルコラボ参加前から公務員を志望しており、企業が開催するインターンに参加する意思は、あまり持ち得ていませんでした。ただ。その友人から、

〇ネルコラボはある企業に赴くインターンではなく、一度に多様な企業の方々と接することができるインターンであること
〇チーム活動を行い、その活動をもとに、個々の主体性や長所を伸ばしていくインターンであること

ということを教えてもらいました。
これを受け、「どのような方々が地元である広島を盛り上げているのかを知りたい!チーム活動を半年間行うということから、自身が人としての成長できる場として非常に良い場になるはず!」という思いから、ネルコラボへの参加を決意しました。

ネルコラボに参加してみて

参加当時は初対面の方、年上の方、社会的立場が上の方に対し、少し怖いと感じる
気持ちがありましたが、この10か月間を「学ぶ」「協力する」「楽しむ」の三点から素晴らしい時間を過ごすことができました!
私のような学生に対しても、大人の方々はやさしく接してくださり、時に間違ったことをしてしまったときは叱っていただいたりと、非常に手のかかる私に多大な時間を使っていただき感謝しかありませんでした。

ネルコラボの醍醐味

「バイトをし、友達と遊び、流されるまま企業のインターンに行く。」このような一般的な大学生活では体験できない活動内容のネルコラボですが、なんといっても学生と企業の交差点であるコワーキングスペースAxEL,という場を用いることによって、熱意を持った大人の方々と話す機会を得られ、その熱量を肌で感じられることが一番の醍醐味です!

「もっと広島を・北広島町を面白くしてやる!」というものが初対面の時にでも、すぐに伝わりましたし、本気度というものが私でも会話からひしひしと感じとることができるほどでした。これほどまでに近い距離間で接することができる機会はそうそうないと思います。

さらに上記に加え、チーム活動を半年間行えるというのが非常に重要なところであると私は思います。チームは様々な価値観を持つやる気に満ちた学生たち、さらに学生たちが活動しやすいように補助やアドバイスを行ってくださる学生サポーターさん・メンターさんで構成され、学生たちの主体性を軸に活動していくため、学生次第で非常に濃度が濃く自由度の高いチーム活動を行うことができる点もネルコラボの醍醐味として欠かせない点だといえます!

ネルコラボで私自身が成長したこと

私自身の成長できたものとして、実際の自分と自己評価した自分との乖離が小さくなったことを挙げます。
参加前の自分は、今自分が振り返っても非常に自信に満ち溢れ、非常に自己評価が高かったように感じました。そのため、他者からみた評価と自分からみた評価が大きく離れてしまっていました。ただ、この自分の自信はチーム活動を通して、だんだんと崩れていきました。自信過剰であった私を正しい自己評価を行えるように正してくれた要因としては、広島の様々なところから参加している学生の長所や能力を目の当たりにしたことが大きかったと感じます。実際、私が所属していたチームには視覚的に情報共有を行う能力を持つ人や、ファシリテーター非常に上手な合理的な人など、私自身が持ちえない能力を持つ学生がおり、彼らの凄さ、特異さを見つければ見つけるほど、自分が何もできないことを自覚させられていき、さらに彼らは私と異なり、いろいろな大人の方々からどんどん褒められていき、私の持っていた自信はどんどん崩れていきましたし、その出来事は私自身かなり精神的にも来るものもありました。

ただ、この過剰な自信の喪失があったおかげで、自分を見つめ直すことで、本当の自分の強みやポジション、できることなどを自己理解することが、今の私にとっての正しい自信に繋がっているのだと感じています。

ネルコラボで得たもの

二つ目に、得たものとして、小中高大と学生をしてきた中で、今まででは得られなかった「仲間のような友達」を得ることができたことを挙げます。
私の言う「仲間のような友達」とは、真面目な将来の話・自分の強み・お互いの踏み込みにくい話などを相互的に話し合える友達を指しますが、私には今まででこのような友達を作ることはできませんでした。言い方を選ばなければ、面白おかしく楽しいことができる友達しか作ったことがなかったのです。

ですが、ネルコラボのゴールとなる最終報告会に向けて、チームで半年間活動していく中で、同じ目標を掲げ、協力するという過程をともに歩んだことにより、今までの友達とは一線を画す友人関係になれたと私は思っています。その過程の中には週七オンライン会議や、徹夜会議など今考えても過酷だと感じるようなものもありました。当時は非常につらく、体力的にも負担が大きいものでしたが、今思うとこのような学生時代にしかできない無茶な経験が、より親密な友人関係を築く要因になったと感じます!

自身の成長⇨今後の目標

私は第3期の際、最終報告前の直前期、自己の諸事情でチームに顔を出さず、多大な迷惑をかけてしまい、それを今も後悔している節があります。なので、参加を予定している4期では、「絶対に何があってもやり抜く」を前提に行動していきます。上記に加え、4期では元三3期生という立ち位置から、4期生にも自分たちが感じた楽しさや苦しさ、わくわくする感触を味わってほしいですし、自分も新しいメンバーで味わいたいので、チーム活動では全力で知識をフル活用し、3期の反省点やしてよかった点などを共有し、4期ではリベンジ精神を掲げ、3期よりもクオリティの高いチームを作り上げたいと思います。

最後に

ネルコラボに関係する方々、ダメな自分をご指導していただき、それに加え、支えていただき本当にありがとうございました。4期では、自分の行動に責任を持ち活動していきますので、またご指導のほどよろしくお願いします。